透析療法合同専門委員会

透析療法合同専門委員会委員長からのご挨拶

透析療法合同専門委員会 委員長

 透析療法合同専門委員会を代表してご挨拶申し上げます。
 日本透析医学会の統計調査によれば、2018年12月末のわが国の慢性透析患者数は約34万人と報告されています。腎移植の機会が少ないわが国では、末期腎不全患者は透析療法の長期継続によって日常生活を維持せざるを得ないのが実情であり、このため、わが国では生命予後の改善とともに、合併症の予防と生活の質向上が追及され続けてきました。その結果、透析療法の成績は世界に冠たるものとなっており、平均透析歴は7.34年(男性6.82年,女性8.32年)、透析歴5 年未満が47.5%であるが、5年以上10年未満が24.8%、10年以上20年未満が19.3%、透析歴20年以上が8.4%、30 年以上が 2.2%、40 年以上が 0.3%、最長透析歴は50 年4 ヵ月と長期透析の患者数もかなり多くなっています。
 このように良好な透析療法の成績は、透析医学および周辺医学の進歩に因る処が大きいが、透析に携わる熟練した看護師や臨床工学技士の支援に因る処も大きい。
 透析療法合同専門委員会は、わが国で慢性透析療法が急速に普及し始めた1973年に、医療国家資格のない透析技術者に対して認定士制度を準備する検討会として発足し、1976年4月に現在の委員会となりました。委員会は日本腎臓学会、日本人工臓器学会、日本泌尿器科学会、日本移植学会と日本人工透析研究会(現、日本透析医学会)の5学会から選出された委員により構成され、初代委員長には稲生綱政教授(東京大学医科学研究所)が就任されました。認定士制度の準備を進めるなか、1979年には太田和夫教授(東京女子医科大学)が2代目委員長になり、翌年3月に第1回透析技術認定士の試験が実施されました。
 その後、学会認定の資格から国家資格に格上げする努力が続けられ、1987年6月2日、「臨床工学技士法」が公布され、1988年4月1日に施行されました。1988年に第1回の国家試験が実施され、初代臨床工学技士が誕生しました。
 以降は、透析技術認定士認定講習会と認定試験の目的は透析医療の現場で働く、臨床工学技士、看護師、準看護師の生涯教育へと変遷した。
 2008年には佐中 孜教授(東京女子医科大学)が3代目委員長となり、透析技術認定士の認定更新制度の発足により生涯教育の充実が図られ、2013年には4代目委員長を私が拝命しました。その後、佐中 孜教育委員会委員長の発案により、認定更新講習会や認定講習会にe-ラーニングを導入し、遠隔地での受講、反復学習など、日常業務への妨げのない受講についてはその利便性が高く評価されております。
 今日の透析医療では患者の高齢化とともに、合併症の治療や医療事故の防止がより重要な課題となり、これまで以上に安全で快適な治療が目標となっており、オンライン血液透析濾過の普及とともに、透析液の清浄化とともに透析排液の適正な処理も課題となってきています。
 透析療法合同専門委員会では、これからも安全で快適な透析療法を目指して、認定講習会およびテキスト、認定試験、更新講習会をより充実したものにしていく所存です。
 透析技術認定士認定制度の一層の発展には、皆様のご支援、ご厚誼が不可欠です。 今後とも何卒、宜しくお願いいたします。


透析療法合同専門委員会 委員長
つくば国際大学医療保健学部医療技術学科
篠田俊雄


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